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※本記事は「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」の感想の続きです。

ピーター・フジャーとデヴィッド・ヴォイナロヴィッチは、恋人同士で、ふたりとも故人です。デヴィッド・ヴォイナロヴィッチは、この展示のちらしの表を飾る「転げ落ちるバッファロー」を撮った作家。他の作品は、コラージュ作品が何点かありました。作品内に描かれた英語の文字に和訳がついていました。その中でぞくっとしたのが「無題(いつかこの子が…)」という作品。少年のまわりに大量の英文がかかれているもの。いずれこの少年に起こりうるだろう不幸な出来事を並べ立てたあとで、そのような出来事は彼が数年後、誰か男の身体に自分の裸の身体を重ねたいと思ったときにはじまる…というようなニュアンスの言葉で締めくくられていました。(うろ覚えなので、細部は違うと思います)
新聞の記事の写真を拡大してったときのような画面で、この作品の英文だけでなくて、視覚的にもぞくっとしました。

会場で静かな音楽を流していた元は、ハスラー・アキラの「Pandemic」という作品。単館映画系にありそうな明度の作品で、家族やカップル、子供とその兄?父?のふれあいの映像が流れています。同じベッドでまどろんでいたり、向かいあってキスしていたり、サッカーの練習をしていたり。映像が切り替わる瞬間に「世界は愛に満ちている」という言葉と、愛のそばには感染があることを示唆する言葉がさしはさまれています。最初ウィリアム・ヤンの作品を見ているときに流れていた音楽では、こんな人物たちがリラックスしているような映像だとは思いもしませんでした。だってそのBGMに、わたしは緊張していたから。
映像で愛をあらわして、音楽で愛のそばで、それを媒介にじわじわと静かに拡大していく感染を描いたのかなと、一週間たって思いました。最初は、ちょっとお洒落な作品というだけなのかなあと思っていましたが、せっかく視覚と聴覚の映像表現で、視覚だけでタイトルの「Pandemic」を表さないのではないかなあと。

「Red string」は粘土とアクリル絵の具の作品。粘土でできた人物たちの小指は赤い糸で結ばれています(なかにはワンちゃんとつながっているものも…!)。若い男女とワンちゃんのカップルはお散歩中の小指が赤い糸でつながっていて。男性同士のカップルの作品(どっちも寝ころんでて仲よさそうなカップル)は2体ありましたが、両方の作品とも、二人の指はがっちり絡み合っていて(俗に言う「恋人つなぎ」)、どの指も付け根まで真っ赤なんです。

なんかね、ベタな妄想なんですが、糸っていうか、血みたいって思いました。この作品展の趣旨を考えたら、「血液」っていうのは重要なイメージのはず。そしてそれを不用意に触れる・共有するっていうことは危険だということはアーティスト本人が一番よくしっているはず。だから逆説的に、「血」のイメージに行ってしまったのかも。赤い糸→血の表現で代用、というイメージは、かつて少女漫画などのカルチャーの中で、みかけたのかなー。だから私の少女漫画脳での無理矢理な曲解妄想だなあっていまこれを描きながら思っちゃってます^^;

最後に一周して、ひげの男性が赤ちゃんを抱いている写真「アンナとマーク」を見ました。
この写真の解説は、公式サイトで見ていただければと思います。

以上ざっくりですが、とくに印象に残った作品だけ書いてみました。
ずいぶん長い文章になってしまったけれど、見た直後は、一種のショック体験で、受け止めるだけで精いっぱいという気持ちでした。その後移動のために電車を待っているときに、「なんか、カレーの具のじゃがいもを無理矢理まるのみしたみたいな感覚だなあー…」と思っていました。思ったより、ずっと辛くて大きくてびっくりして噛めずにのみこんで、のどのおくにとどめるしかなかったじゃがいも。ふうー、今日やっと自分の中で消化できた(笑)

一週間たって、だいぶ自分のフィルターもかかってしまっただろうけれど、整理できてよかったかな。
ハスラー・アキラさんが、インタビューの中で、「転げ落ちるバッファロー」を引用する形で、このように言っていました。
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「転げ落ちるバッファロー」はアメリカ先住民族の猟のために追われて、次々と崖から落ちるバッファローをとらえたものです。
「僕たちは、エイズをはじめとしたさまざまな理由で追いつめられ、次々と自ら命を絶たざるを得ない問題と向き合っている。この展覧会に参加しているアーティストたちは、バッファローたちに「こっちに来ちゃだめだよ!」と崖っぷちで背を向けて両手を止めているようなバッファローだと思います。人はいつか必ず死ぬものだけれど、いつか死ぬんだとしても、「ここから先は崖があるぞ!」と教えてくれる人が世界には必要です。「落ちないで」って泣きながら願う人も必要。(中略)崖を遠くから見ていた人たちが、崖の前で両手をひろげるきっかけになればと思います。
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(破線間 eyes 2010vol.671 03ページより引用 インターネットでも読めます

もしわたしが、世間からまだ誤解されることが多いマイノリティ集団に属すことになり、まだ自分の欲しい世間の理解というところに程遠いときに、誰かに訴えられる表現手段を持っていたとして、この展示会に出品されたアーティストたちのように表現できるのだろうか、と、昨日の夜延々考えていたら、夜中の3時に興奮してきてなぜだか涙腺が刺激されました。今日は寝不足とめずらしく頭をつかったので、ちょっと頭が痛いです^^;

あと、展示会に行く前に、自分の見識の無さは恥ずかしいほどわかっていたので、現代のHIVおよびAIDSについて少しでも知っておこうと思ってネットサーフィンしていたら、AIDSを発症した後に自身の病気について書いているブログをいくつか見つけました。わたしの化石級の認識はなんとかここ数年までに追い付きました。医学の進歩ってすごい!という単純な感動や、そのリアルタイム感、ネットの向こうに人がいるんだ!ネットで人とつながれるんだ!みたいなインターネットで初めてチャットしたときのような感動を味わいました。

東京都写真美術館では「二十世紀肖像」展「ラヴズ・ボディ」展が終わったら、「ニュー・スナップショット」展「スナップショットの魅力」展を十二月から行うようです。少し遅れて地下展示室では十二月下旬からは「3Dヴィジョンズ」という立体視についての展示をやるみたい。ちょっとおもしろそう。また2ヶ月後に行こうかなー。青春18きっぷの時期だから、頑張って日帰りすれば2300円で安上がりだし(笑)

同時期にやっていた、黒澤明の展示(すでに会期終了)も、ミュージアムショップで外国人の方が熱心に黒澤さんのおみやげを探しているのをみて(クリアファイルの絵がすごく素敵で)、すごくみたくなっちゃったのはここだけの話(笑)

長々とつたない文章をここまで読んでくれて、ありがとうございました☆

「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」
【東京都写真美術館】

会 期: 2010年10月2日 ( 土 ) ~ 12月5日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
※11月8日(月)は臨時開館   

料 金:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円
( )は20名以上団体および東京都写真美術館友の会、当館の映画鑑賞券ご提示者、
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

(東京都写真美術館サイトより引用)

☆会期中はいろいろこの展示に関するイベントが開催されるみたいですよ~☆
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